型紙を原寸で印刷する方法
PDFの型紙には必ず1ページ目にテスト用の四角があります。それは、印刷ダイアログが初期設定で黙って型紙のサイズを変えてしまうからです。何かを裁つ前に、その四角を測ってください。
テスト用の四角がすべての確認になる
型紙の1ページ目のどこかに四角があります。たいていは10 × 10 cmか4 × 4インチ、ときに5 × 5 cmで、横にサイズが刷ってあります。飾りでもなければ、任意でもありません。型紙の作者からの伝言です。これが書いてあるとおりのサイズでプリンターから出てくるなら、このページのほかのすべても正しい、という。
その1ページ目だけを刷り、紙に定規を当てて、四角を端から端まで測ってください。残りの40ページを刷る前に、そして布にはさみを近づけるよりずっと前に。
型紙が違うサイズで出てくる理由
ほとんどの場合、原因は設定1つです。PDFを表示しているソフトによって「ページに合わせる」「大きいページを縮小」「合わせて拡大縮小」「印刷可能な範囲に合わせる」などと呼ばれるものです。ブラウザーを含めてほぼどこでも初期設定で有効になっていて、それにはちゃんとした理由があります。プリンターが届かない余白で文書が切れるのを防ぐためです。
文書にとってはありがたい機能です。型紙にとっては破壊的です。印刷可能な範囲に収まるようにページを縮めるからです。A4ではその範囲がおよそ200 × 287 mmで、210 × 297ではありません。ですから型紙はおよそ95%で出てきて、100 mmのテスト用の四角は95 mmになります。身頃を通して5%も違えば、それはほぼ1サイズ分です。
2つ目の原因は用紙の食い違いです。A4で作られた型紙をレターに設定されたプリンターへ送る、あるいはその逆をすると、頼んでいなくても合わせて縮小されます。2つのサイズは、見た目には何もおかしくないほど近く、着心地を壊すには十分なほど離れています。
うまくいく設定
ソフトによって言い方は違いますが、設定はいつも同じ1つです。
- 倍率:「実際のサイズ」「100%」「なし」のいずれか。「合わせる」「縮小」「自動」は決して使わないこと。
- 用紙サイズ:型紙が描かれた用紙。型紙にA4と書いてあるなら、ダイアログもA4でなければならず、トレイにも実際にA4が入っていなければなりません。
- 「自動回転して中央に配置」の類はすべて切ってください。倍率が変わることはまれですが、型紙が想定している位置から合わせ印がずれます。
- 1ページ目を刷って確かめ、それから残りを送ること。型紙は数十ページに及ぶので、設定を間違えるとその全部を無駄にします。
正しく確かめる
布の巻き尺ではなく、金属の定規か学校で使う定規を使ってください。巻き尺は伸びますし、伸びこそがいま探している誤差そのものです。刷られた四角は、片側の線の外側から反対側の同じ線の外側までを測り、しかも縦と横の両方向を測ってください。
100 mmに対して0.5 mmのずれなら問題ありません。ほとんどは刷られた線の太さです。2 mmは問題です。それは2%で、1着分では1サイズにあたり、しかも誤差はすべての縫い目に沿って積み重なるので、大目には見てくれません。
両方向を測ることは、聞こえるより大事です。用紙をわずかに速く送るプリンターは、片方の軸だけが狂います。横に100 mm、縦に98 mmと出る四角は、1回の測定なら隠れていたことを教えてくれます。
四角のサイズが違っていたら
まず原因を探してください。倍率で直すのは症状への対処で、原因が本当にプリンターにある場合しか持ちません。用紙サイズが違っているなら、それを直して刷り直します。倍率で塗りつぶさないでください。
設定が正しくて、それでも四角が足りないなら、比で直します。四角が本来あるべきサイズを実際のサイズで割り、100を掛けます。100 mmであるべき四角が95 mmなら、100 ÷ 95 = 1.053なので、105%で刷り直します。そのあと、もう一度四角を測ってください。1つの丸め誤差を、別の丸め誤差で直しているからです。
縦と横のずれ方が違う場合、1つの倍率では直せません。それは拡大縮小ではなく給紙の問題です。まず用紙サイズの設定、次にトレイのガイド、それでも駄目なら、プリンターに別の給紙経路があれば試してください。
ページをつなぐ
分割された型紙には、それ自身の位置合わせの仕組みが付いています。余白に刷られた三角、丸、あるいは英数字の格子です。用紙の端ではなく、その印を合わせてください。端はプリンターが止まった場所で、どの用紙でも同じ場所とは限りません。
各ページの2辺 — たいていは上と左 — を刷られた断ち切り線で切り、隣のページに重ねて、印どうしが上下に重なるように置きます。あとでロータリーカッターに引っかからないよう、テープは裏から貼ってください。まず横の列をひとつ最後まで進め、それから仕上がった列どうしをつなぎます。中央から外へ広げていくと、小さな誤差がもう直せない場所に溜まります。
1枚の大きな紙で配られる型紙
多くの作者は、A4やレターに分割した版と、印刷所に出すためのA0の1枚版の両方を配っています。A0しか手元にないなら、大判印刷にお金を払わず、自分で分割できます。ポスターツールがやっているのはそれで、そこから出てくるどのパーツにも同じ100%の原則が当てはまります。
ポスターのサイズは、パーセントではなくA0ページの本当のサイズ、841 × 1189 mmに設定してください。そのうえで、上に書いたとおり「実際のサイズ」で各パーツを刷り、テスト用の四角が載っているパーツでその四角を測ってから、残りを組み立てます。型紙の分割については家庭用プリンターでポスターを印刷するガイドでもっと詳しく説明しています。